宅急便を使ってチラシなどの印刷物を発送する場合、思っていたより荷物が重くて運賃が高くなったり、重量制限があって荷物を引き取ってもらえなかったり…
そんなとき、事前に荷物の重量が分かれば便利ですよね!
この記事ではチラシなどの印刷物の重さを知りたい方に、重量の計算方法をご紹介します。
インキや箱の重さなどもあり、厳密に重量を算出するのは難しいため、あくまで目安としてお考えください
印刷物の重量計算の方法
印刷物の重量計算式
チラシなどの印刷物1枚(1部)あたりのおおよその重量は、以下の計算式で求めることができます。
印刷物の重量(g) = 紙の坪量(g/㎡) × 印刷物の面積(㎡)
紙の坪量とは、1㎡あたりの紙1枚の重量のことです。
坪量については、下の記事で詳しく解説しています。
重量計算方法の具体例
チラシの場合
「コート紙90kgに印刷した、A4サイズのチラシ3,000枚の重量」の計算方法を説明します。
- コート紙90kgの紙の坪量は、「104.7g/㎡」です
- A4サイズは29.7cm×21cmで、メートル換算すると「0.297m×0.21m」です
まずこの2つの数値を掛けて、1枚あたりの重量を算出します。
このときチラシ1枚の重さは
104.7g/㎡ ×(0.297m×0.21m)= 6.53g
となります。
そして3,000枚のときの重量は、
6.53g×3,000枚=19,590g
キログラム換算で「19.59kg」
となり、チラシの重さを求めることができました。
パンフレットの場合
次に、「コート110kgで印刷した、A4サイズ32ページのパンフレット1,000部の重量を調べる場合」を例に説明します。
- コート紙110kgの紙の坪量は、「127.9g/㎡」です
- A4サイズは29.7cm×21.0cmで、メートル換算すると「0.297m×0.21m」です
- 32ページのパンフレットなので、A4サイズの枚数換算で「16枚」となります。
この3つの数値を掛けて重量を計算します。
このときパンフレット1部の重さは
127.9g/㎡ ×(0.297m×0.21m×16枚)= 127.63g
となり、1,000部のときの重量は、
127.63g×1,000部=127,630g
キログラム換算で「127.63kg」
となります。
また表紙と本文で違う紙を使っている場合には、それぞれの重さを計算して足すことで、重量を求めることができます。
連量・坪量早見表
紙の坪量を調べたいとき便利に使える連量と坪量の早見表です。
たとえばコート紙 四六判135kgに印刷したポスターの場合、紙の坪量は「157g/㎡」となります。
寸法 | 四六判 788×1091mm |
B列本判 765×1085mm |
菊判 636×939mm |
A列本判 625×880mm |
---|---|---|---|---|
坪量 | ||||
52.3g/㎡ | 45 | 43.5 | 31 | 28.5 |
64.0g/㎡ | 55 | 53 | 38 | 35 |
73.3g/㎡ | 63 | 61 | 43.5 | 40.5 |
79.1g/㎡ | 68 | 65.5 | 47 | 43.5 |
81.4g/㎡ | 70 | 67.5 | 48.5 | 44.5 |
84.9g/㎡ | 73 | 70.5 | 50.5 | 46.5 |
104.7g/㎡ | 90 | 87 | 62.5 | 57.5 |
127.9g/㎡ | 110 | 106 | 76.5 | 70.5 |
157.0g/㎡ | 135 | 130.5 | 93.5 | 86.5 |
209.3g/㎡ | 180 | 173.5 | 125 | 115 |
※連量は代表的な規格を抜粋しています
紙の規格サイズ表
紙の規格サイズ表です。単位はミリメートルで表記しています。
たとえばA4サイズだと297×210mmになるので、メートル換算する場合は1,000で割って0.297m×0.21mとなります。
日本工業規格紙の仕上寸法(mm) | ||
---|---|---|
番号 | A列 | B列 |
0 | 1,189×841 | 1,456×1,030 |
1 | 841×594 | 1,030×728 |
2 | 594×420 | 728×515 |
3 | 420×297 | 515×364 |
4 | 297×210 | 364×257 |
5 | 210×148 | 257×182 |
6 | 148×105 | 182×128 |
7 | 105×74 | 128×91 |
8 | 74×52 | 91×64 |
9 | 52×37 | 64×45 |
10 | 37×26 | 45×32 |
最後に
印刷物の重さを計算する方法をご紹介させていただきました。
荷物を発送するとき事前におおよその重量が分かるので、ぜひ参考にしてみてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。